2010年11月24日水曜日

よろけ縞と糸玉のアサンブラージュ

麻縦縞ギャザー
綿、麻、絹の糸玉
何かと多忙で作業が進みません、簡単なことでも集中できないと前に向かっては行けませ
ん。今回のギャザーは上下で反対方向にタックを互い違いに取りました。普通の縦縞がマ
ングローブの群生のように絡み合って見えます。最初はブリジットライリーのよろけ縞の
様な効果を考えたのですが、加山又造の群狼図の中の草の表現に似て来てしまいました。
右は糸玉のアサンブラージュ、縫い糸に使えるような丈夫な古い糸はなかなか手に入りま
せん。貴重なものです。

2010年11月17日水曜日

縄文の血が蠢きだす

近江絣ギャザー
フエルト玉バッグ
絣のギャザーはちょっと縄文的というかアイヌ的というか黒田辰秋風にギャザー、月並みな技法ですが平面の布が彫刻のように立体的に変化するのは、何かドキドキします。
右のバッグは布の市場でオバチャンと競り合って手に入れたもの、多分南米産でしょう。

2010年11月9日火曜日

アルテポーヴェラ、マンゾーニ風に

白麻ギャザー
真弓の実
洗いざらした白麻の古布を半分にたたんでループ状に縫っては押し潰してゆく。アルテポーヴェラ、貧しきアートが出来上がる。真弓の実はアオキの実と同じに、はじけて中から本当の種子が顔を出します。だから、外側のシェルターはいびつでも構わないのだろうか。


2010年11月8日月曜日

シワシワとアララのラ

江戸緋縮緬ギャザー
泉町公園のバナナの木
緋縮緬をランダムに縫う、五針縫っては生地を寄せ、たんこぶ
で止める。サガラ刺繍のように。冷えたブラウンソースの表面みたいにしわしわになってくる。一方、バナナのパワーはすごい。次の日にはこの花が開いていたが、実の方が先に出来ているではないか。グイーン、グイーンと螺旋歯車のように。

2010年11月2日火曜日

熨斗とグルグル巻き

江戸切れ熨斗ギャザー
藍染め継ぎ接ぎ帯の顔カルダー風


布をバイヤスにとって摘み縫うだけで綺麗なドレープが出てきます。江戸の文様では熨斗といってお目出度い時のものです。右はまた病気が出ました。どうしても、こういうのが好きなのです。

2010年11月1日月曜日

草間なるものの力

草間なるもののギャザー・木綿藍型染め
額紫陽花の種子

草間力の感染力は凄まじい。一度本人に会ったり、作品を所蔵したり、いや、作品を見ただけでもたちどころに感染してしまう。私はその全部の経験があるので濃厚感染者である。考えてみれば、このギャザリング自体が草間なるものに隷属しているような気がします。ちなみに、今、巷に氾濫している草間作品、およびそのまがい物に私は全く興味がわきません。毎日、公園でみる木の実や草の種子の方が私を魅了します。