2010年12月8日水曜日

おしくらまんじゅう

麻藍絣ギャザー
雨に濡れたグミの実
互い違いに峰を作り縫ってゆくとまるで「おしくらまんじゅう」をしているようなギャザーが現れてきました。雨に濡れた真っ赤なグミの実はそのまま溶け出して絵の顔料に使えるような
気がしました 。11月初め頃の取材です。

2010年12月3日金曜日

ラララ、ダンスは上手く踊れない!!夢色のドレス

50年代タヌ子の青春ギャザー
紡錘形糸車

追いつめられているような気がする。木の葉を使ってまで半化けするか。髪を結うときに使う
縮緬を藍染めの端裂でギャザー、昨晩、詩の朗読会を聞きながらなぜか化けてしまった。葉っぱと木の枝は今朝、公園で採集。 右は糸車の五合〼アッサンブラージュ。

2010年12月1日水曜日

アジアめいて

ラオスかミャンマーの布ギャザー
環と吊るし紐
今回は針と糸を使わずナプキンリングのように紐を使い布を寄せました。下は蚊帳を吊る
紐のようにも見えますが、何を吊っていたものでしょう。

2010年11月24日水曜日

よろけ縞と糸玉のアサンブラージュ

麻縦縞ギャザー
綿、麻、絹の糸玉
何かと多忙で作業が進みません、簡単なことでも集中できないと前に向かっては行けませ
ん。今回のギャザーは上下で反対方向にタックを互い違いに取りました。普通の縦縞がマ
ングローブの群生のように絡み合って見えます。最初はブリジットライリーのよろけ縞の
様な効果を考えたのですが、加山又造の群狼図の中の草の表現に似て来てしまいました。
右は糸玉のアサンブラージュ、縫い糸に使えるような丈夫な古い糸はなかなか手に入りま
せん。貴重なものです。

2010年11月17日水曜日

縄文の血が蠢きだす

近江絣ギャザー
フエルト玉バッグ
絣のギャザーはちょっと縄文的というかアイヌ的というか黒田辰秋風にギャザー、月並みな技法ですが平面の布が彫刻のように立体的に変化するのは、何かドキドキします。
右のバッグは布の市場でオバチャンと競り合って手に入れたもの、多分南米産でしょう。

2010年11月9日火曜日

アルテポーヴェラ、マンゾーニ風に

白麻ギャザー
真弓の実
洗いざらした白麻の古布を半分にたたんでループ状に縫っては押し潰してゆく。アルテポーヴェラ、貧しきアートが出来上がる。真弓の実はアオキの実と同じに、はじけて中から本当の種子が顔を出します。だから、外側のシェルターはいびつでも構わないのだろうか。


2010年11月8日月曜日

シワシワとアララのラ

江戸緋縮緬ギャザー
泉町公園のバナナの木
緋縮緬をランダムに縫う、五針縫っては生地を寄せ、たんこぶ
で止める。サガラ刺繍のように。冷えたブラウンソースの表面みたいにしわしわになってくる。一方、バナナのパワーはすごい。次の日にはこの花が開いていたが、実の方が先に出来ているではないか。グイーン、グイーンと螺旋歯車のように。

2010年11月2日火曜日

熨斗とグルグル巻き

江戸切れ熨斗ギャザー
藍染め継ぎ接ぎ帯の顔カルダー風


布をバイヤスにとって摘み縫うだけで綺麗なドレープが出てきます。江戸の文様では熨斗といってお目出度い時のものです。右はまた病気が出ました。どうしても、こういうのが好きなのです。

2010年11月1日月曜日

草間なるものの力

草間なるもののギャザー・木綿藍型染め
額紫陽花の種子

草間力の感染力は凄まじい。一度本人に会ったり、作品を所蔵したり、いや、作品を見ただけでもたちどころに感染してしまう。私はその全部の経験があるので濃厚感染者である。考えてみれば、このギャザリング自体が草間なるものに隷属しているような気がします。ちなみに、今、巷に氾濫している草間作品、およびそのまがい物に私は全く興味がわきません。毎日、公園でみる木の実や草の種子の方が私を魅了します。



2010年10月30日土曜日

あなたの空を飛びたい!!

羽ばたくかたち、麻藍格子
香港ペニンシュラホテルのスーブニール




 高橋真梨子の歌にあったような気がする、Kiss againで始まり、あなたの空を飛びたい、抱きしめて!!で終わる歌。
ギャザー縫ってる間に口ずさんでいる。ペニンシュラのチョコボールにはいろいろな顔が乗っていて満員電車の中みたい。

2010年10月29日金曜日

どちらも皺寄せ

四本締め
名前を知らない黒い実
名前が分からない黒い実はすごく香りが強く目はしばしば、
鼻水も出てきます。高い木の下で拾ったので詳細不明です。
左はボクサーが穿いているトランクスのゴムの部分みたいに
なりました。

2010年10月27日水曜日

また、ちょこっとアート

錦紗胴抜き部分ボックスプリーツ
三木富雄「耳」
函ひだ、懐かしいですね。てかてかに光った女学生のヒダスカート、寝押しなんかしたりしたんでしょうね、きっと。
すみません、やらしいオヤジの独り言と聞き流してください。もっと、高尚なことをここでは表現したかったのですが、台無しになりました。
アートはギリギリが肝要だ、ナンチャッテネ!!

2010年10月26日火曜日

蒲焼きの皮目の様

綿地藍絞り残欠ギャザー
泉町公園のブタクサの花
細長い板締めと思われる絞り生地をギャザー、最初は縦構図で瀧のイメージでしたが、段々、四川風豚バラシャブのように見えて来て、最終的には鰻の蒲焼きの皮目に見えてきました。
右は、嫌われ者のブタクサですが、花に貴賤はないでしょう。心引かれるものがありました。

2010年10月25日月曜日

なんの関連もない関係

 木綿型染めフジツボ紋ギャザー
モッコクの実
今日のギャザーは一番簡単、ハリセンのように一方を綴じるだけです。更紗風のフジツボの柄がかわいい布です。右は木曽の木工家小椋正幸さんの木地盆の上にモッコクの落ちていた実を
盛っただけのものです。

2010年10月23日土曜日

よらないで、よらないで!!散って、散って!!

紅花染め錦紗麻の葉紋絞りギャザー
泉町公園のピラカンサスの実の塊




きれいな絞り布をタガイチガイに寄せました、浜千鳥に一寸似ているようにも見えます。
赤い実は鳥が高いところからでも見つけやすいようにと聞いていますが、ピラカンサスの
実はいくら何でもより過ぎ、目立ちたがり屋過ぎですよね。

2010年10月22日金曜日

寄せてネジッテみる



我が家の山灯篭の苔
紅花染め錦紗麦に蝶紋ギャザー
布をランダムにつまんでゆくと鳴門の渦のようにそれぞれが影響し合いながら不思議な形が浮かび上がってきます。苔の方は日光 に向かってねじれてゆくのでしょうか。





2010年10月21日木曜日

アートらしさも少々

江戸小紋唐桟縞ギャザー
小野亮二さんスクリュウー作品部分





だんだんアートっぽくなって来ましたね。左は綿の縞切れを袋状に縫ってからゴム通しの様に革の平紐を通して絞りました、ガーターベルトみたいなセクシーな感じが出ました。右はもう三十年ほど前に分けていただいた小野さんのネジを使った作品の部分です。





2010年10月20日水曜日

アジアを感じますね

ウズベキスタン更紗ギャザー
団栗のベアリングもしくはドングリング







両方とも妙にアジアを感じますね。縄文時代から団栗は灰汁で何度もなんどもアクをぬいて
食料にもしましたし、そのアクを染料としても使ってきたご先祖たちの努力、頭が下がります。ウズベキの更紗は麻地に型染めです。何度も額縁のマットに使わせてもらい、元は十分
に取った後の残欠です。ひと枚の残り裂でも愛おしくて手元に残しておきます。

2010年10月18日月曜日

藍絣と銀杏

麻絣ギャザー
銀杏アサンブラージュ





少しづつコントロールが出来るようになったでしょうか。何の説明もないままお送りできるのが、私が願うところです。

2010年10月16日土曜日

ミシン登場

麻近江絣ギャザー

国分寺泉町公園の草玉




今回はミシン使ってみました。絣を引き立たせるため、なるべく規則正しいギャザーを取りたかったのですが難しいものす。
右の草玉は雑草を機械で刈り取ったものをおにぎりのようにむすんでみました。マリモ風に。

2010年10月13日水曜日

自己顕示欲が頭を持ち上げてくる


綸子地紋紫根染ギャザー

永久磁石と金木犀の花


行為を持続させる事の難しさに早くもぶち当たりますね。
なるべく行為自体に意味を持たせたくないのに、やってしまう。
川の流れのように考える間も無く連綿と流れて行かなければいけないのに。

2010年10月6日水曜日

段違い






綸子地紋鹿ノ子絞り
ギャザー



いくらやっても画像の位置が決まりません。
あきらめて、今日はこんな感じで。
左の絞りも結構古い布だと思います。
ギャザーをとると泡立った波のつながりよ
うにも見えますし、蛸の足を並べたように
も見えます。見方によってはテロリストの
肖像にも見えてきます。下は近所の公園の
山茗荷の実です。白い花と対照的に黒曜石
の様な黒い実を付けます。この写真はユーモ
ラスに見ると「目玉の親父」達が会議をして
いるようにも見えてきて面白いものですね。
山茗荷の実

2010年10月5日火曜日

江戸縮緬のギャザーと蜜柑のアサンブラージュ

江戸縮緬の友禅
のギャザー
蜜柑のアサンブラージュ







三回目ともなると、たちまちマンネリズムに襲われそうになります。
私が初めて耳にしたギャザーはギャザースカートのギャザーだったと思います。
そんな縦ギャザーに挑戦、シャワーカーテンのように見えるのが一寸残念。
蜜柑の方はよく遊ぶビリヤードのラックにイメージで遊びました。

2010年10月4日月曜日

千枚の真綿と柿渋染めの麻古布

麻柿渋染め古布
ギャザー
真綿千枚?

画面左のギャザーは、一寸見焼きはぜの佃煮か、牛小腸を甘露煮にしてから
ジャーキーにした物の様にも見えます。右は繭を丁寧に開いて作る真綿のミ
ルフィーユです。真綿を紙縒を作るように紡いで糸にして織るのが紬織です。

2010年10月2日土曜日

Gathering-1
茜染め麻古布

BIG M'ack
斧折れ樺コースター



さまざまな物をつまみ寄せたり、積み重ねたり、詰め込んだりすると、元の形や顔が
別の表情になってきます。面白いですね。なるべく、毎日端切れのギャザーを取った
り、目についた集合物や集合体を写真に撮ってここで開陳いたします。